“タンパク質入りの水”ブーム到来!――各社参入で広がる「クリアプロテイン」市場と日本人の新・水分補給習慣

“タンパク質入りの水”ブーム到来!――各社参入で広がる「クリアプロテイン」市場と日本人の新・水分補給習慣

目次

  1. タンパク質入りの水とは?――“クリアプロテイン”という新カテゴリー

  2. なぜ今「水でタンパク質」なのか:市場背景と生活者ニーズ

  3. 日本の主要製品を一気見!含有量・味・価格・販売チャネル比較

  4. 技術の壁:透明性・沈殿・風味をどう克服したのか

  5. 栄養学的視点:1日に必要なタンパク質と“水プロテイン”の位置づけ

  6. 海外動向とグローバル市場規模

  7. マーケティング&法規制:表示ルール、機能性表示食品との違い

  8. 利用シーン別・飲み方ガイド(筋トレ/美容/ダイエット/高齢者)

  9. 今後の展望:水×○○の“複合栄養ウォーター”へ

  10. まとめ――「毎日飲む水」をアップデートする



1. タンパク質入りの水とは?――“クリアプロテイン”という新カテゴリー

一般的なプロテイン飲料は乳性・シェイク状が多く、甘味や粘性がネックでした。そこで登場したのが“水のようにゴクゴク飲める”透明タイプのプロテイン飲料。海外では「Protein Water」「Clear Whey」と呼ばれ、1本あたり15~20gのホエイアイソレートを配合した製品が既に流通しています。 Protein2oMyprotein JPGQ



2. なぜ今「水でタンパク質」なのか:市場背景と生活者ニーズ

  • 健康意識の高まり:日本でも“たんぱく質は積極的に摂りたい栄養素”と答える生活者が多いとの企業調査。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

  • 食事だけでは不足しがち:厚労省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では成人男性で約60g、女性で約50gが推奨量。忙しい日常で食品だけで満たすのは難しい人も。 厚生労働省長寿科学振興財団

  • 飲みやすさへのニーズ:運動中・外出先でも喉の渇きを癒しつつ補給できる“すっきり味”が支持される。TBS報道でも「味は意外にスッキリ」との感想が紹介された。 TBS NEWS DIG

  • 市場の伸長:世界のプロテインウォーター市場は2030年に約13.8億ドル規模へ、透明プロテインウォーターは2032年まで年率約14%成長との推計も。 H&I Global ResearchWiseGuy Reports



3. 日本の主要製品を一気見!含有量・味・価格・販売チャネル比較

ブランド/商品名たんぱく質量風味・味設計容量価格(税抜)主な販売チャネル特徴/共同開発先発売日
Cycle.me「たんぱく質がとれる水 ほんのり桃」5g(低分子コラーゲン採用)ほんのり桃・甘すぎず500ml178円都内一部セブン-イレブン、@cosme TOKYO、ティップネス、公式ECダイドードリンコと共同開発、無色透明2025/7/22
(参考・過去例)キリン「サプリ プロテイン」15g(ホエイ)レモンウォーター、脂肪ゼロ・低カロリー555ml参考:オープン価格コンビニ(ローソン限定発売/2019)既存シリーズ展開の一環2019/7/30
(参考・海外)Protein2o15~20g(WPI)フルーツ系多数、60~90kcal500~530ml相当約$1.9/本(米Amazon価格例)全米小売/EC電解質配合で水分補給+タンパク質2014年~

(※現行国内ラインナップは今後追加予定。情報取得可能な公開資料を基に作成) プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMESKIRIN - Kirin Holdings Company, LimitedProtein2oYouTubeプレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES



表の読み方・注意点

  • 含有量は1本あたり表示。

  • 価格は公表値・希望小売価格があるもののみ掲載。流通価格は変動の可能性あり。

  • 海外製品の価格は為替により変動。



4. 技術の壁:透明性・沈殿・風味をどう克服したのか

タンパク質は加熱やpH変化で凝集しやすく、透明性を維持するのが難題。Cycle.meは原料選定・殺菌条件・フレーバーをゼロベースで見直し、ダイドードリンコと共に多数の試作を繰り返したという。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

海外では加水分解ホエイアイソレート(WPI)やろ過技術を用い、脂肪・乳糖を極限まで除去した“クリアホエイ”が主流。 Myprotein JPクレバー(CLEVER)公式 - 理想のカラダへクレバーな選択



5. 栄養学的視点:1日に必要なタンパク質と“水プロテイン”の位置づけ



6. 海外動向とグローバル市場規模

米国ではProtein2oをはじめ、Seeq、Gramms、Oathなど“クリア”系が多様化し、GQ誌でも「甘さ控えめでスポーツドリンク感覚」と評価。 GQ

市場規模は2024~2032年で年率8~14%成長の予測が複数出ており、RTD(Ready to Drink)領域の拡大が顕著。 H&I Global ResearchWiseGuy Reports



7. マーケティング&法規制:表示ルール、機能性表示食品との違い

  • 栄養成分表示:タンパク質量・カロリー・糖質などの表示義務。

  • 機能性表示食品:特定保健用食品(トクホ)とは異なり、科学的根拠を消費者庁へ届け出れば機能性表示が可能。ただし、現時点で“タンパク質が筋肉を増やす”などの機能性表示は慎重な運用が必要。

  • “水”カテゴリーのブランディング:糖質ゼロ・低カロリー・透明感といった“水らしさ”をキープしながら、どこまで栄養素を盛り込むかが鍵。 (本節は一般的な制度・マーケ慣行に基づく筆者解説)



8. 利用シーン別・飲み方ガイド

8-1. 筋トレ・スポーツ後

  • 発汗後の水分補給+タンパク質補給を同時に。

  • BCAA配合の製品ならリカバリー効果も期待できる(Protein2oなど)。 Protein2oGQ



8-2. ダイエット・美容目的



8-3. 高齢者・食が細い人

  • 食事量が減る高齢者のたんぱく質不足対策として“水感覚”の飲料は有効。ただし腎機能に不安がある場合は医師・栄養士に相談を。 (一般的栄養指導に基づく注意喚起)



8-4. オフィス・外出先



9. 今後の展望:水×○○の“複合栄養ウォーター”へ

Cycle.meは第1弾で「食物繊維がとれる水」も展開。今後、ビタミン・ミネラル、電解質、コラーゲンなど複数栄養素を組み合わせた“習慣化ウォーター”が増えると考えられる。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

清涼飲料大手も過去にプロテインウォーターを試験投入しており(例:サントリー、キリン)、大手復帰・再参入の可能性も。 日本食糧新聞・電子版KIRIN - Kirin Holdings Company, Limited



10. まとめ――「毎日飲む水」をアップデートする

  • “タンパク質入りの水”は「飲みやすさ」と「足りない栄養のちょい足し」を両立。

  • 技術的ハードルが高い分、今後も差別化要素は“透明感・味設計・摂取設計”にあり。

  • 日本市場でも、コンビニ発のRTDクリアプロテインが一般化する可能性大。

  • 消費者は ①含有量、②原料(ホエイ/コラーゲンなど)、③糖・脂質・カロリー、④価格、⑤飲用シーン をチェックし、自分に合う“相棒ウォーター”を選ぶべし。



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