2025年のグミ市場、初の「アメ超え」へ──9月3日は“グミの日”

2025年のグミ市場、初の「アメ超え」へ──9月3日は“グミの日”

1. 序章——なぜ今「グミ」なのか

グミは「噛む満足」「持ち運びやすさ」「食べる量を調整しやすい再封性」「写真映え・SNS映え」「味・食感・形状の自由度」という、現代の間食ニーズと相性のよい特性を兼ね備えています。とりわけ**食べ過ぎ回避と“ちょっとだけ甘いもの”**の両立は、健康志向・カロリー意識が高まる生活者の心理に刺さり、購買頻度と新規参入を後押ししました。メディア露出やUGCも相まって、市場は拡張のスパイラルに入っています。



2. 市場規模の現在地——「アメ超え」のインパクト

  • 2024年のグミ市場:インテージのSRI+では1,137億円と過去最高、1000億円の大台を突破。値上げや高付加価値品の伸長、定番+限定の二層展開が寄与しました。 日本食糧新聞・電子版

  • 2025年(1〜6月):主要小売のPOS集計でグミ665億円、アメ661億円上半期時点で僅差ながら逆転しており、年間でも**史上初の「アメ超え」**の公算が大きいと報じられています。市場の重心が“硬菓(キャンディ)→グミ”に移る象徴的な転機です。 毎日新聞

  • 中期の構造変化:2010年代後半からの“ガム離れ”に対し、グミは逆行高7年で2倍規模という伸びを伝える報道もあり、菓子棚の配尺や新製品投下の優先度が見直されています。 インタージュ


※注:本文中の金額・差異はPOSベースの推定。チャネルやカテゴリ定義(アメ=キャンディ、グミのサブカテゴリなど)により異なる場合があります。



3. 需要ドライバーの分解

3-1. ヘルシー&スマートスナッキング

「低カロリー」「少量で満足」「再封できる」「歩き食べしないでも“ながら”でつまめる」といったスマートスナッキング文脈にフィット。低負担で幸福感を得やすいことが、広い年齢層での“習慣化”を促進しています。低カロリー・糖質コントロール訴求はメディアでもフォーカスされています。 毎日新聞



3-2. 食感・造形・色の遊び——UGCが生む拡散力

ゼラチン/ペクチン由来ならではのぷにぷに食感、リング・ベア・グミッツェル風など多彩な造形、クリアカラーの写真映え。**“買って食べる”から“撮ってシェアする”**までが一連の体験として設計でき、ブランドの自走的拡散が起きやすい。



3-3. 定番×限定の二層構造

“いつもの果汁系・酸っぱい系”に、地域限定・季節限定・コラボ限定が重なる二層構造。棚の新鮮さを保ち、トライアル回数を自然に増やします。



3-4. 「噛む」行為の心理的効用

噛むこと自体が軽いストレス発散集中のスイッチとして機能しやすい。ガムの“噛む体験”の代替として、味が残るうちに満足して終えられるグミの“短時間完結性”が受け入れられました。



4. 供給サイドの進化

4-1. パッケージング

チャック付き・小分け・取り出し口の改良など、“食べ方設計”の細やかさが継続率を押し上げました。各社は棚フェイスでの可視性と携行性のバランスを追求。



4-2. 原料・処方の多様化

ゼラチン主流からペクチン/こんにゃく粉/コラーゲンなどの配合多様化、砂糖・酸味料・香料の最適化カロリー・食感・後味のコントロールが進展。ヴィーガン志向の潮流に応える余地も拡大しています(海外市場の拡大見通しも追い風)。 グローバル成長洞察metastatinsight.com



5. チャネル別の景色

  • CVS(コンビニ):限定・新味の回転が速く、新規トライアルの起点

  • GMS/ドラッグ:家族向け大容量や価格訴求でリピートを獲得。

  • EC/D2C:アソート・サブスク・限定コラボでコミュニティ化が進行。

  • インバウンド:訪日客のおみやげ需要は、見た目の楽しさと軽量・常温耐性が強み。



6. 「グミの日」(9月3日)の意味と活用

「グ(9)ミ(3)」の語呂で2007年に日本記念日協会へ登録UHA味覚糖日本グミ協会(GUMMIT)が中心になり、“93個が当たるキャンペーン”など年次施策が恒例化。販促カレンダーとして定着し、SNSトレンドの瞬間最大風速を生みます。2025年も当日0時・8時のキャンペーンが告知されています。 UHA味覚糖グミの日2025


企業の広報・販促視点では、「グミの日」は季節・行事連動のPR資産。PR TIMESなどでも“今日の記念日”文脈で媒体露出が狙える定番テーマです。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES



7. 競合関係の再定義——アメとガムとグミ

硬菓(アメ)は“舐める時間”の長さが強みですが、消費時間の短縮傾向在宅・移動のメリハリが変わる中で、短時間で満足を得られるグミが優位なシーンが増加。ガムはコロナ期のマスク常態化・オフィス行動変化で苦戦し、噛む代替体験がグミに置き換わった側面があります。7年で2倍という伸びは、カテゴリー吸引力の高さを物語ります。 インタージュ



8. 2025年後半〜26年の注目テーマ

  1. “アメ超え”の定着:年末までに売上差の拡大が見込めるかが焦点(棚配分と新製品のヒットが鍵)。 毎日新聞

  2. 機能性・栄養性グミ:たんぱく質・コラーゲン・ビタミン系など**“おやつ×ウェルネス”**の融合。

  3. ハイボリューム・低糖の両立:味の満足度を落とさず糖・カロリー調整を深化。

  4. サステナパッケージ:モノマテリアル化・薄肉化・リサイクル適合。

  5. 原料・為替リスク:ゼラチン(動物由来)や果汁価格、為替・物流費の変動に注意。

  6. 海外の成長:グローバルでもグミは堅調で、2030年頃まで拡大基調の予測が複数出ています(推計値は機関により差あり)。 グローバル成長洞察metastatinsight.com



9. 実務ヒント——メーカー・小売・飲食別「勝ち筋」

9-1. メーカー

  • “ベース×限定”の二層運用:定番の強化と、SNS映えする短期限定でトライアル回数を稼ぐ。

  • 食感差別化:グミッツェル系の外パリ×中ぷに、寒天・ペクチンの軽弾力などテクスチャーで指名買いを作る。

  • ミニパウチ設計100〜200 kcal帯の“ちょうどよさ”を明示し罪悪感の最小化を図る。

  • コラボ:推し活・キャラクター・地域果実・カクテルフレーバーなど、語りたくなる由来を付与。



9-2. 小売

  • 9/3「グミの日」波及前後2週間での山を狙い、エンド+レジ前での二面展開。

  • 色相配列×造形ディスプレイビジュアル面を強調し、ついで買いを誘発。

  • ミニ×大袋の同時陳列利用シーン別の選び分け(自分用/分け合い用)を明確に。



9-3. 飲食・カフェ・ライブハウス

  • “浮かべる・凍らせる・飾る”:ドリンクフロートや推しカラードリンクトッピングとして活用(提供直前の衛生管理・溶解速度に留意)。

  • “写真一撃”の演出:透明グラス×クリアカラーで発光感を演出。ミントや柑橘皮で香りのレイヤーを足すと満足度が上がる。

  • 9/3限定メニュー:**“93”価格(¥393/¥930)**など語呂合わせ施策はSNS適性が高い。



10. PR・SNS運用の型

  • タイムライン設計T-3〜T+3日をコアに、ティザー→告知→当日実況→購入報告RT→UGCまとめ。

  • UGC導線ハッシュタグ統一、「パッケージ×手元×光源」での撮影Tipsを配布。

  • 抽選設計“93個が当たる”のような数字ギミックは認知拡散に効く(在庫・原価・配送計画を事前確保)。 UHA味覚糖グミの日2025



11. リスク&留意点

  • シュガー・アレルゲン表示:多様化する配合に伴い表示の厳密性が重要。

  • キッズ向けの摂取量啓発“食べ過ぎない設計”(小袋・チャック)を訴求。

  • コピーキャット対策:造形・質感・味バランスは真似されやすいため、包材・告知・チャネルを含めた総合設計で防衛。

  • 原料・為替:仕入・在庫のヘッジと価格改定のタイミング管理。



12. まとめ——“アメ超え”の先へ

市場の主役交代は、単なる一時的なブームではなく、生活者の間食行動の再設計が生んだ必然です。2025年は「アメ超え」元年。メーカーは食感とストーリー、小売は棚の見せ方とカレンダー運用、飲食は体験への転用で、次の一段へ。**9月3日「グミの日」をハブに、“おいしい × 罪悪感の少なさ × 写真映え”**の三位一体戦略を磨き上げたいところです。 毎日新聞UHA味覚糖